利用しきれない結婚相談所、やっぱり自分で探すから解約したい。
 
 電話の勧誘で、感じのいい女性から「説明だけでも聞いてみてほしい」とさそわれ、指定されたサロンに出向きました。入会後、ホームページに会員登録すると、毎月お互いの好みにある程度合致している女性のメールアドレスの紹介があり、お互いにメールをやり取りしたうえで、好感が持てればデート、交際、という段取りになるとの説明がありました。メール交換だけだと変化が乏しいので、会員同士の合コンのようなパーティーの企画などのサービスももあるということです。

 仕事が忙しいのと、職場での出逢いなどが期待できない職種であるため、これもチャンスかもしれないと思い、ローンを組んで入会することにしました。

1ヶ月5人程度の方とアドレスを交換していましたが、こちらの希望に合った女性が紹介されないためか、なかなかメールも続かず、およそ3ヶ月でログインすることも無く情報の利用もほとんどしないようになってしまいました。解約すると高額の違約金が請求されるといわれたのですが…。                    (30代 男性)


 結婚相手紹介サービスは忙しい方にとっては格好の出逢いの場となるかもしれません。現在では、ご相談のように登録すると所定のサイトにログインすることで、情報の提供を受けたりするようなパターンが多くなっているようです。

 結婚相手紹介サービスは、エステなどと同様に準委任契約とされており、契約当事者の双方いずれかからでも、いつでもその契約を解除することができます。このてのサービスは、契約時に約束された内容が実行されるとは限らず、紹介される相手の質や回数などがトラブルの発生原因になることも少なくありません。

 そのため、平成16年1月1日に「特定継続的役務提供」として、パソコン教室とともに新たに指定されました。

 準委任契約の解約の場合、いつでも解約することができますが、相手の都合の悪い時期に解約を希望する場合、損害賠償を支払う必要が出てきます。その損害賠償額として法外な額が請求できないよう、特定継続的役務に指定された業種については、特定商取引法で中途解約時の損害賠償額の上限が定められています。

 結婚相手紹介サービスの場合、
役務提供開始後 役務提供開始前
契約締結時の全体価格-提供された役務の対価
×20%または2万円かのいずれか低い額
   3万円
が、法で定められた上限です。

 業者の勧誘方法、説明の仕方等に問題があったかどうかは又別として、最低でも法定された違約金以上を支払う必要なく、契約を中途解約することができます。

 問題なのは、「提供された役務」として、どういう計算がなされるか、という点です。サービスを提供した部分を精算する方法は、事業者が契約で定めることになっています。そのため、事業者が、消費者に対して不当に多額の負担を定める不合理な定めをしている場合が少なくありません。提供されたサービスをパック料金などでそのまま計算するのもよく見られるトラブルです。

 例えば、契約時に提供されるサービスの料金が1年間30万円相当で、年間の紹介人数が60件という契約で、すでにアドレス交換している相手が解約時点で10件だとすると、提供された役務の対価は50,000円。この場合、違約金としては20,000円のほうが低額になりますので、合計70,000円が中途解約時に支払うべき精算金となるはずです。

 結婚相手紹介サービスは、紹介方法、サービスの提供方法が業者によって異なる場合があり、一概に上記のような計算はできませんが、その契約書を確認すると、契約時に情報料として高額の料金を収め、全てを利用していないにもかかわらず、解約時には返還されないケースが多く見受けられます。

 中途解約は法で保護された消費者の権利です。「契約書に記載されているから…」とあきらめないで、また、利用もしていないサービスの料金を支払うことなく、必ず書面で精算金を確認するようにしましょう。

 消費者にとって一方的に不利となっている解約精算をされた場合、法にもとづいた合理的な精算を行うよう、内容証明などの書面で請求したほうがいいでしょう。

 詳しくは中途解約のページをご確認下さい。



結婚相手紹介サービスについては、契約書の時点で「入会金は返還いたしません」などと記載されていたり、記載されている中途解約金精算例などでも、入会金が含まれていたりする場合があります。中途解約で一番重要なのは提供された役務の対価の計算方法です。法律にもとづいた合理的な精算方法をこちらから提示することで、業者も納得してきます。提示された精算方法と契約書をよく確認の上、不合理な点、消費者に不都合な点はどこか、あらい出す必要があります。


                                       

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