情報開示請求

ある会社が運営する掲示板に、私の住所、氏名、電話番号が、無断で掲載されました。
私はその掲示板に時々訪問はしていましたが、なぜそのようなことになったのか、身におぼえがありません。

それからというもの、自宅に無言電話やいたずら電話がかかるようになり、又、注文もしていない商品が届いたりするようになり、とうとう不眠症にまでなってしまいました。
掲示板管理者に削除を要請するのは当然ですが、慰謝料の請求はできますか。
(20代  男性)

削除要求の方法は、権利を侵害された個人かその代理人(弁護士さん等)が、書面であれば実印を押印して印鑑証明をつけて請求します。電子メールであれば電子署名をつけておこなうことになります。

また、権利を侵害する情報を発信した者の、情報の開示請求ができることも規定しています。

開示請求できる発信者の情報は、
発信者その他侵害情報の送信にかかるものの氏名または名称
発信者その他侵害情報の送信にかかるものの住所
発信者の電子メールアドレス
侵害情報にかかるIPアドレス
侵害情報が送信された年月日、及び時刻

となっています。

発信者情報の開示請求については、総務省電気通信消費者センターへ問い合わせるか、各プロバイダへ直接確認してください。

プロバイダには、情報を公開されて権利を侵害された人に対する責任と、書き込みをした人に対する責任(削除することによる著作権の侵害)があります。

プロバイダが権利を侵害した情報の送信を防止することが技術的に可能であって、
@その情報の流通によって他人の権利が侵害されていることを知っていたとき
または、
Aその情報の流通によって他人の権利が侵害されることを知ることができるとき。
には、プロバイダに損害賠償の責任が生じます。

また、発信者が情報の送信を防止されたことにより発生した損害については、
@情報の流通によって他人の権利が不当に侵害されていると信じるに足る相当の理由があったとき。
A自己の権利を侵害されたとするものから、侵害情報の送信を防止する措置をするように申出があったときに、発信者に対し、送信防止措置を講ずることに同意するかどうかを紹介した場合に、発信者が紹介を受けた日から7日を経過しても防止措置に同意しない旨の返答がなかったとき。
には、プロバイダには損害賠償責任を負う必要がありません。

プロバイダの責任については平成14年に施行されたプロバイダ責任法(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律)により、損害賠償の制限がもうけられました。

以上のことから、この場合にはプロバイダや掲示板管理者に侵害情報の送信を防止する措置をも求めるとともに、侵害情報の発信者を特定する情報を開示するように要請するほうがいいでしょう。
また、侵害情報が掲示板に記載されてしまった場合は、自分で掲載内容を保存しておくほか、サイトの管理者に対して、ログの保存を依頼しておいてください。

プロバイダや、サイトの管理者が侵害情報の防止に関して、できるかぎりのことをしているようであれば慰謝料の請求は発信者本人に対して内容証明で請求します。
名誉毀損や業務妨害等の犯罪に該当するような場合は、管轄の警察に相談してください。